診療案内
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当院が力を入れる不妊症治療・体外受精についてご覧いただけます
 


遠藤産婦人科医院
〒308-0005
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体外受精


 体外受精とは、卵子を体の中から取り出して、精子と受精をさせてから子宮の中に戻す方法です。
卵管の通過障害の方や、男性因子の方、人工授精でもなかなか妊娠に至らない方の為の治療法です。
 体外受精をご希望の方、又は検討中の方は、治療内容をよく理解していただくために事前に説明の
時間を頂きます。
 当院は不妊治療費助成事業指定医療機関です。一定の要件を満たしている方は、費用の助成が受けられます。


1:卵巣刺激

月経3日目ごろより、hMGという性腺刺激ホルモンを毎日注射により投与し複数の卵子を育てます。1週間ほどで卵子が成熟してきますので、最終的な成熟を促す為にhCGという注射を打ちます。
採卵前の排卵を防ぐ為にGnRHアゴニストという点鼻薬を事前に使用したり、GnRHアンタゴニストという注射薬を採卵前に使うことがあります。


2:採卵

hCG投与から34時間後に経膣的に卵巣を穿刺し、卵子を採取します。麻酔をかけての処置となります。半日ほどで帰宅となりますので、特に入院の必要はありません。
なお、精液は当日自宅にて採取していただきます。


3:体外受精/顕微授精

●体外受精

採れた卵子と洗浄した精子を同じシャーレの中に入れ、受精を促します。この場合、精子は自分の力で卵子の所まで泳ぎ受精する事になります。


●顕微授精

通常の体外受精でもなかなか受精卵が得られない場合(精子の数が少なかったり、運動性が低い場合など)は顕微授精の適応となります。
1個の精子を細いガラスの針で卵子の細胞質内に直接注入します。

体外受精(顕微授精)の翌日に受精の確認を行います。



4:胚移植 受精卵の写真

採卵2日後(または3日後)に良好受精卵(胚)を1〜2個、子宮内に戻します。チューブに胚を入れて子宮の入り口から挿入しますので痛みはほとんどありません。


5:黄体管理

採卵後は注射(hCGまたは黄体ホルモン)をして、子宮内膜の環境を着床しやすい状態に整えます。胚移植後約2週間で妊娠の判定を行います。


6:受精卵の凍結

受精卵が数多く出来た場合には、凍結保存をする事ができます。凍結する事により、多胎の防止・採卵回数の減少・副作用の予防というメリットがあります。


○体外受精の副作用

 hMG−hCGによる排卵誘発に伴い、卵巣腫大、腹水、時に胸水を認めるような症状が現れることがあります。これを卵巣過剰刺激症候群(OHSS)と呼びます。症状が重い場合には血栓症などが起こる可能性がありますので、そちらの治療を行っていきます。卵子がたくさん採れた方はOHSSのリスクが高いので、受精卵を全て凍結し、次周期以降に胚移植を行うこともあります。
 また、複数の受精卵を子宮に戻した場合には、多胎になる確率が高くなります。移植する受精卵の数が重要になりますので、受精卵の状態や今までの経過、年齢等を考慮して移植数を決定していきます。

 

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